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LOHAS(
ロハス、
ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (
健康と
持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるために生み出されたビジネス用語である。
◆概要
1998年、
アメリカ合衆国の
社会学者
ポール・レイと
心理学者の
シェリー・アンダーソンが、15年にもわたる調査により、カルチュアル・クリエイティブズ()と呼ばれる環境や健康への意識が高い人々の存在を確認したことを元に、レイと起業家のジルカ・リサビ(後にGAIAMを創立。GAIAMとは「ガイア」と「アイ・アム」の合成造語との事)が協力して開発したマーケティングコンセプトが“LOHAS”である。アメリカでは毎年LOHAS市場を拡大するためのLOHAS会議が開催されている。
2002年、
日本経済新聞がLOHASを取り上げた。
◆ 世界展開
◇ アメリカにおける LOHAS
アメリカの調査機関NMIが、LOHAS層を「環境と健康に関心、社会に対する問題意識、自己啓発・精神性の向上に関心が高く、実際の行動に移す人々」と定義し、2002年よりその割合を調査している。この調査にはカルチュアル・クリエイティブズを提唱したレイもアドバイザーとして協力している。2005年の調査によるとアメリカの成人人口の23%がLOHAS層だという(他、LOHAS層に近いが行動に至らない NOMADICS:39%、価値観を特に持たないCENTRISTS:27%、日々の生活に追われる INDIFFERENTS:12%)。
・ アメリカでは「LOHAS」という言葉はビジネス用語として普及しており、一般消費者にはほとんど知られていない。一般消費者向けの「LOHAS」という言葉は、日本で最も普及しており、次いでアジア各国(韓国、台湾など)から発信されていると言える。
◇ 日本におけるロハス
日本経済新聞が2002年9月、LOHASを紹介する記事を掲載。その後、月刊誌『
ソトコト』が2004年4月号でロハス特集を組むなど、マスメディアが注目したことでロハスが広まっていった。
2005年より、イースクエアがNMIと同様の調査を日本でも行っている。2005年の調査によると、日本の成人の29%がLOHAS層だという(他、NOMADICS:27%、CENTRISTS:28%、INDIFFERENTS:16%)。
・ 日本では、「健康と環境を志向するライフスタイル」と意訳され、
スローライフや
エコに続いて広まった。一般的には、健康や癒し・環境やエコに関連した商品やサービスを総称してロハスと呼び、ロハス的な事・物に興味を持つ人をロハスピープルと呼ぶ。
◆ ビジネスとしてのロハス
2005年における米LOHASマーケット規模は2兆円、5年以内には20兆円とも言われている。
◆ LOHASの5大マーケット
頭文字をとってSHAPEと呼ばれている
・ Sustainable Economy(持続可能な経済)
・ Healthy Lifestyle(健康的なライフスタイル)
・ Alternative Healthcare(代替医療)
・ Personal Development(自己開発)
・ Ecological Lifestyle(エコなライフスタイル)
:
リフォーム、環境配慮住宅、家庭用品、エコツーリズム等
◆ 消費者としてのロハス
ロハスピープルとも言われ、エコや健康、自己開発や社会的責任をもって意識的な消費を心がける。
ロハスピープルの情報源は、マスコミよりも、専門家の意見やクチコミを重視する傾向にある。
◆ロハス関連団体
◇ロハスクラブ
有限責任中間法人。
ロハスクラブの活動内容は、「ロハス商品の審査・承認」、「ロハスマークの発行・許諾」、「ロハスデザイン大賞の運営」「ロハス・ライセンスビジネスの展開」と発表されている。
・理事:
坂本龍一(音楽家)、
福岡伸一(分子生物学者・青山学院大学理工学部教授)、大井法子(弁護士・虎ノ門総合法律事務所)、
長友啓典(アートディレクター・K2)
ロハスデザイン大賞
ロハスクラブが主催し、環境省が後援するコンテストで、「個人」「企業・事業・プロダクト」「環境活動」に賞を与える。
◇NPOローハスクラブ
ロハスコンシェルジェの資格をとれるロハスアカデミーなどを主催
◇Lohas World
ロハス展示会LOHAS WORLD SPRINGやロハスビジネスマッチング、ロハスアメリカLOHAS会議へのビジネスツアーなどを主催。愛犬と健やかなライフスタイルをテーマとしたドッグクラブといったクラブ制度も発足。
◇ロハスビジネスアライアンス
ロハスの価値観に基づくビジネスを活性化するプラットフォームとなる活動を通じて、LOHAS分野での事業創造・発展に寄与し、人々の健康と持続可能な社会の実現に貢献する。
◆『ソトコト』と三井物産によるロハスの商標登録
◇商標の自由化
「ロハス」の
商標登録を行いライセンスビジネスを計画していたトド・プレス(『ソトコト』を発行する
木楽舎のグループ企業)と
三井物産両社だが、2006年5月、他社から商標使用料を取るのをあきらめ、他社が使っても抗議しないと決めた
[2006年6月14日付 朝日新聞朝刊 経済面の記事]。当初はシャープの販売促進コピー「LOHASのタネ入っています。シャープの家電」に対して商標権侵害である旨警告を行なった事もある。
◇商標取得の経緯
『ソトコト』を編集しているトド・プレスが中心となり、1業種1社を基本としてロハスという言葉の使用権利を販売するライセンスビジネスを展開する予定であったが、自由化に伴い事実上の中止になった。トド社社長であり『ソトコト』編集長の小黒一三は、ロハスという言葉を知る前に新しい消費者層が出てきたと感じ、ロハスという言葉が都市生活者のライフスタイルの新しい呼称としてぴったりだと思った、と語っている[『ソトコト』 2006年1月号のインタビュー]。
登録状況
| 登録番号 | 登録日 | 権利者 |
| 4601848 | 2002/09/06 | 株式会社イースクエア |
| 4780327 | 2004/06/18 | 明治製菓株式会社 |
| 4824414 | 2004/12/10 | 株式会社トド・プレス |
出願状況