『てなもんや-』終了後はしばらく不遇の時代が続いたが、
1973年、『
必殺仕置人』の
中村主水役に抜擢され、それまでのコミカルなイメージと180度反転させるシリアスな演技の混合で好評を博した。これ以降の
必殺シリーズにも中村主水役で出演し続け、「家や職場ではただの風采の上がらない"昼行灯"とけなされる中年男だが、裏の顔は悪を闇に葬むる剣の達人」という、世の
サラリーマンの理想像とも言えるキャラクターを、時にシリアスに、時にコミカルに演じ抜いた。藤田も「中村主水がなければ今の自分はなかった」と語っており、このシリーズは自他共に認める藤田の代表作となっている。