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「花札」||企業-master.com [05/29update]

花札 wikipedia|無料辞書

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花札(はなふだ)は、日本の伝統的カードゲームの一種であり「花かるた」とも呼ばれた。今では一般に花札といえば八八花のことで、一組48枚に、12か月折々の花が4枚ずつに書き込まれている。
48枚の由来は、一組48枚だったころのポルトガルトランプが伝来した名残である。二人で遊ぶこいこい、二人以上で遊ぶ花合わせ、という遊び方が一般的だが、愛好家の中では八八という遊び方に人気がある。そのほかにも、日本各地に独特な遊び方がある。

◆ 歴史
日本にカードゲームが初めて上陸したのは安土桃山時代宣教師鉄砲キリスト教カステラ等と共に伝えたとされる。ちなみに日本の「かるた(歌留多、骨牌)」の語源は、ポルトガル語でカードゲームを示す「」である。天正時代(1573〜91)にはすでに国産のかるたが作られており、当時の札が一枚だけ現存する。時の為政者がカードゲーム禁止令を出すと、その禁止令を逃れるためにデザインを変えるといういたちごっこもあいまって、様々なデザインの札がつくられた。そして「花札」もその流れの中から誕生する。
賭博という閉鎖性と当時の物品流通の実態から、日本全国に普及したカードゲームは、各地で様々なローカルルールを生み出し、そのローカルルールにふさわしいように札のデザインも変えていった。それらの札を「地方札」という。
もともと歌かるたは上流階級の遊びであったため、幕府は下流階級の商人や町人が使用することを禁じた。そのため人々は幕府の目を盗んで賭博行為をするため、店の奥に賭博場を用意した。店に入った最初に「鼻をこする合図」をすると店主が「奥へどうぞ」と賭博場へ案内してくれたという。これがきっかけで花札のパッケージには「天狗」のイラストが描かれることになった。現在、花札を製造している企業は、「任天堂」「松井天狗堂」「田村将軍堂」「大石天狗堂」の4社である。この中でも「松井天狗堂」は日本唯一の手摺り花札を製造している。
「花札」が誕生したのは田沼意次の禁止令のためであるといわれている。それまで12枚×4スーツであったものを、数字及びスーツの記号を隠すために4枚×12か月とし、図案には主に教育用に用いられていた和歌カルタをモチーフとした。
明治期に入ると、花札を解禁する代わりに「骨牌税」が課税され地方札を生産していた日本各地のかるた屋は倒産し、地方札は廃れていき、各地に伝わる遊び方も滅びていった。なお、任天堂は多くの地方札の原版を保有しており、発注も可能である(もちろん、相応の発注単位である必要がある)。同社サイトで、地方札原版がファイルに収められている様子が確認できる。
「花札」の原意は、花鳥がデザインされているからというのみならず本カルタ(南蛮系・天正系を源流にするもの)に対する代用品という意味もこめられている。花電車・花相撲などに使われている「花」の意味である。

◆ 種類

◇ 花札系
札のスーツ、番号をそれぞれの植物、動物、短冊等の絵によって表す。12スーツ各4枚
;八八花(はちはちはな)
:日本全国で使われている花札。明治期に完成した。全国の地方札の図案を統一したものと言われている。特徴として柳のカス札が「太鼓に鬼の手」になっている。現在花札といえばこの八八花を指す。日本古来の組み合わせ(松に鶴、梅にうぐいすなど)や、他のカルタからの図案転用も見られる。6月・7月の4枚を減らし、40枚構成(厚さは48枚構成に合致させた)「虫札」といわれるものも存在する。
;北海花(ほっかいはな)
:北海道で使われていたという花札。
;越後花(えちごはな)
:新潟県、及びその付近で使われていたという花札。『大役』『小役』(共に詳細不明)という競技に使われたほか、八八花の代用にも使われた。現在でも製造されている。
;越後小花(えちごこはな)
:新潟県の上越方面で使われていた花札。一回り小さく、鬼札が3枚あるのが特徴。技法はとある事情で不明のまま現在にいたる。
;越前花(えちぜんはな)
:福井県で使われていた花札。謎が多い。
;金時花(きんときはな、阿波花・あわはな とも)
:四国地方で使われていたという花札。金太郎の鬼札(ジョーカー)があることからこう呼ばれるようである。短冊札と素札(カス札)に月数が書いてある。
;大連花(だいれんはな)
:中国大連在住の邦人が使っていたという花札。短札の背景に模様がついており、「赤短」「くさ」「青短」ごとに背景の柄が異なる。
;奥州花(おうしゅうはな、山形花・やまがたはな とも)
:山形県を中心として東北地方で使われたという花札。二枚あるカス札のうち1枚に黒点が打ってある。
;花巻花(はなまきはな)
:岩手県を中心として東北地方で使われたという花札。
;備前花(びぜんはな)
:岡山県を中心として使われたという花札。
;花闘(、ファトゥ)
:李氏朝鮮末期に朝鮮半島に伝えられた花札。現在はプラスチック製で、商標が桐ではなく、薄の光札(二十点札)の満月内に書かれている。藤の札が逆向きになっていたり、短冊の文字がハングルになっていたりする。光札には中に「光」と書かれた赤い丸印が入っている。また桐が11月、柳(雨)が12月と月が入れ替わっている。花札は韓国では「3人集まれば必ず花札をする」と言われるほど日本をしのぐ人気がある。こいこいを少し変容させた「ゴーストップ」(、Go-Stop)というルールがある。韓国を発祥とするインターネット上のゲームコミュニティであるハンゲームの花札では日本語版でもゴーストップが採用されている。
以下は「花札」とよぶには疑問であり、「天正系」とよぶべきものであるが、参考として挙げておく。

◇ 四スーツ系(南蛮系)
西洋のトランプの形に最も近いタイプのかるた。宣教師カルタの流れを色濃く受け継いでいる。棒、剣、杯、貨がそれぞれアレンジされ、抽象化されている。4スーツ各12枚計48枚+鬼札、白札等。
;伊勢
:愛知・岐阜を中心にした広範囲の地域で遊ばれた。司法資料第121号に詳しく記載されている。「東海のシーラカンス」の異名を持つ。「読み」系・「めくり」系等技法も多彩である。

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;小松
:福井県・和歌山県で広範囲で遊ばれていたが、現在は福井県の2地区で別々の技法で遊ばれているに過ぎない。福井県越前市の矢船町カルタ保存会によって保存、伝承されており、京都の松井天狗堂(三代目当主松井重夫)の協力の元、平成8年、9年、11年の三度カルタの復刻に成功されている。「最後の読みカルタ」として、デザイン的にも歴史的にも周知され、技法に読み系「カックリ」、めくり系「ジュウダン」、合わせ系「シリンマ」が公開されている。
;赤八
:近畿地方で使われる。
;黒札
:北海道、青森で使われる。
;桜川
:北陸地方で使われる。
;三つ扇
:中部、北陸地方で使われる。

◇ 一スーツ系
元は四スーツ系だったものが、それぞれのルールに適するように一スーツになったもの。ポルトガルのカードのスーツ、貨幣と棍棒に相当するものに分けられる。
;大二(だいじ)
:
;小丸(こまる)
:おもに西日本で使われる。
;入の吉(いりのきち)
:近畿地方
;金青山(きんせいざん)
:近畿地方
;目札(めふだ)
:四国地方などで使われる。金銭無用とかいてあるのがおかしい。
;株札(かぶふだ)
:おもに西日本で使われる。現在確認されているだけで大石天狗堂、任天堂、田村将軍堂、松井天狗堂で製造されている。

◆ 絵柄
花札の絵柄は以下の通り。