また、数学を人間の精神活動から離れて、形式主義的にかつ有限の立場から検証しなおすことにより、
計算機内部という機械的で有限な実体において数学的体系を再構築する
計算機科学の基礎と発展に大きく寄与した。たとえば、今まで自明なものとして受け入れられていた多くの数論的関数を有限の立場から考察することにより、
アルゴリズムの研究に直接の影響を与えた。現在
プログラミングは初等教育にも取り入れられるほど一般的になっているが、
プログラミング言語で必ず登場する
データ型の形式的宣言や論理構造、
関数の概念は遠くは数学基礎論に由来する。ゆえに、数学基礎論で活躍した
ジョン・フォン・ノイマンや
チューリングが後に計算機科学において先駆的な役割を果たしたのも偶然ではない。そのような意味で数学基礎論は単なる机上の空論ではなく、むしろコンピュータをインフラの一つとする
現代社会の形成に多大な影響を与えたといえる。