分業(ぶんぎょう、division of labor)とは,複数の人員が役割を分担して
財(モノ)の生産を行うことである。もともとは
経済学の用語であったが,現代では幅広く社会関係全般に適用して使われている。
分業は生産過程における
効率性を高めるためにとられた役割分担の
システムである。財を生産していく工程をすべて一人だけでこなしていくのは,完成までに時間がかかり,しかも少量しか生産ができないうえに,生産者への負担が大きくなるというデメリットがある(
伝統工芸を担う職人などが典型例である)。これを解消し,より迅速に大量の財を生産するために,複数の生産者が
生産工程において役割を決め,スケジュールに基づいて作業していくのが分業のメリットである。これは,財を安定的に
市場に
供給できるという点からも優れたシステムということができる。
社会や集団における諸個人の結びつきのことで,
規範(
道徳・
慣習・
法など)に基づいて
地位や
役割が配分され,それに基づいて行動する状態のことを指す。したがって、経済的分業とは違い,効率性を求めて地位や役割が配分されるわけではなく、社会関係の中から生じた規範,あるいは権力関係などによって地位や役割が決定されるところに特徴がある。