また、
チネリ、
ビアンキ、
レニアーノ、
オルモ、
アタラ、FBなど、多くの自転車メーカへクランクをOEM提供しており、これらのメーカの古い車体には、各社の刻印の記されたマジストローニ製クランクが見られる。1960年以前の高級イタリアン・レーサーの多くはマジストローニのクランク、チェーンリングが使われていたが、
カンパニョーロ社がグループセットとして自転車部品を提供するようになると、それに押されるかたちで市場から消えてしまった。
カンパニョーロ社でさえ初期Sport 3アーム鉄クランクはマジストローニ社の製品であったが、クランクがコッタード型からコッタレス型に変わり、5アームの軽金属製が主流になり、マジストローニの名前は消えていったのであろう。ただ、その最終期に作られた、コルナゴ社メヒコ(Colnago Mexico)6アームクランクは、自転車史上もっとも美しいクランクとして語り継がれている。マジストローニは、鉄コッタード時代の最高のクランクメーカであった。